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腹式呼吸や腹筋は歌唱力に関係ない! カンタンに歌が上手くなる3つのコツ!

目次

歌が上手くなるのに腹式呼吸や腹筋が大切だと思っていませんか?

この記事を読んだ方はきっと歌が上手くなりたくてこのページにたどり着いたんだと思います。

そして歌が上手くなるためには腹式呼吸や腹筋が大切だと信じているかもしれません。

ボクもかつてはそう信じて歌を学んでいましたが、アメリカにて本場のボイストレーナーのレッスンを初めて受けてからその考えは180度変わってしまいました。

それからはずっと

歌の上達と腹式呼吸や腹筋とは全く関係がないと確信を持っています。

腹式呼吸や腹筋を重視する日本のボイストレーニングは時代遅れ!

ボクが一番衝撃を受けたのは、渡米して最初の歌のレッスンでした。

それまで日本で8年もの時間を費やして身につけた歌い方で楽曲を歌ったあとのコトです。

ニューヨーク在住の有名なボイストレーナーから

「あなたの歌い方は60年代で時代遅れ」と言われたんです。

あまりに驚いたので信じられずにその先生のレッスンをすぐ辞めてしまいました。

音楽の本場アメリカでは腹式呼吸や腹筋を重視しません!

それからというもの、有名な先生と聞けばすぐ習いに行くという行動を繰り返しました。

その結果、全部で10名の有名なボイストレーナーに習ったんです。

ですが、そのうちの9名にも「腹式呼吸や腹筋を重視するスタイルは時代遅れ」だと言われてしまいました(笑)

途方に暮れたボクは結局のところニューヨークの先生の元に戻り、アメリカ式の新しいアプローチで歌を基礎から学び直すコトを決意しました。

腹式呼吸や腹筋への意識を手放した方がラクに気持ちよく歌える!

アメリカでは7年もの間、新しいアプローチを学び実践するコトができました。

その甲斐あって、ボクは腹式呼吸や腹筋への意識を手放して歌えるようになり、以前よりも自由にラクに、そして何よりも気持ちよく歌えるようになったのです。

なぜなら、頭の中が呼吸や腹筋のコトばっかりになって苦しかった状態から、歌うコトや声を出すコトに神経を100%集中させられる状態へと抜け出せたからです。

また、実はボクら人間の身体は、腹式呼吸や腹筋の意識を必要としなくてもラクに気持ちよく歌えるように創られているというコトを身をもって体験しました。

その理由をさらに詳しく解説していきます。

腹式呼吸はやり方を意識しなくても誰もが自然とできます。

腹式呼吸を習ってから逆に苦しくなった経験はありませんか?

ボクはこれまでに1000人以上の方と音楽や歌のセッションを通して深く関わってきました。

そして腹式呼吸に関する以下のような数多くの悩みをクライアントさんから耳にしました。

  • 腹式呼吸のやり方を習ったけどイマイチ良くわからない。
  • 先生のお腹を触って動きを真似たけど上手く出来ない。
  • お腹を凹ますのか?それとも張るのか?先生によって言うコトが違う。
  • 呼吸にばっかり意識を取られてしまって、歌を楽しめなくなった。
  • 酸欠気味になってフラフラしたり倒れそうになって苦しくなるコトがある。
  • ぶっちゃけ腹式呼吸を習う前の方がラクで気持ちよく歌えていた。

まだまだ沢山の声がありましたが、その中でとっても多かったのが

腹式呼吸を習ってから逆に苦しくなったという声です。

ボク自身もこの経験があるので気持ちは良く分かります。

ですが実は、人は誰しも正しい腹式呼吸のやり方を習うと逆に苦しくなってしまうのです。

人は無意識で自然に出来ているコトを意識して正しくやろうとすると不自然になる

日常生活で普段から歩く時に歩き方を考えている人はほとんどいません。

では、全国放送のテレビカメラを前に正しく歩く姿を撮影する場合はどうでしょう?

普段は自然に歩けていたのに、急に不自然になって手と足が一緒に動いてしまう人が多数出てきますよね。

なぜなら、多くの方が歩き方を考えすぎてしまって不自然に歩いてしまうからです。

実は、これと全く同じコトが腹式呼吸をやろうとすると起きてしまうのです。

無意識の場合 正しくやろうと意識をした場合
歩く いつも通り自然に歩ける 手と足が一緒に動いて不自然になる
腹式呼吸 いつも通り自然に呼吸ができる 呼吸のやり方を考えすぎて不自然になる

このように歩くコトも腹式呼吸も、ボクら人間は無意識で自然に出来ているのです。

ですが、自然に出来ているコトだからこそ、逆に意識して正しくやろうとすると、誰もが不自然になってしまうのです。

これこそが・・・

腹式呼吸を習うと苦しくなってしまう原因なのです。

ではどのようにして呼吸と上手く付き合っていけば良いのでしょうか?

その答えは以下に続けて解説して行きます。

横隔膜への意識や呼吸のトレーニングは歌手にはもう必要ありません!

実はボクらの身体は、無意識で自然と腹式呼吸が出来るように生まれた時からデザインされています。

ベットに横になってお腹に手を置いて深く呼吸をしてみてください。ソファーに深く座った状態でもオッケーです。

どうですか?この体勢だと、息が入るのと同時にお腹が膨らんで行くのが感じられると思います。

実はこの時に「無意識で100%正しい腹式呼吸」が出来ているんです。

「やろう」としなくてもただ横になるだけで

無意識で自然と腹式呼吸が出来るんです。

ですので、よく言われる「横隔膜への意識」「呼吸のトレーニング」はもう必要ありません。

なぜなら、これらの練習やエクササイズなどをやればやるほど、逆に自然な腹式呼吸が出来なくなって苦しくなってしまうからです。

そもそもの話ですが、良い声を出すのに沢山の息は必要ありません。

さらにもっと根本的な話をして行きましょう。

実は良い声を出すのに息の量というのは全く関係がありません。

もしも肺活量が声の良さを決めているのなら、水泳選手やマラソン選手はみんな良い声なハズですが、実際のところは答えは「NO」ですよね?

実は、声の良さを定義しているのは何か?

それは・・・

「響き・共鳴」の豊かさです。

そして、豊かな「響き・共鳴」を作るのに、沢山の息は必要ありません。

沢山の息よりも少ない息で可能な限りの「響き・共鳴」を作るコトこそが歌の上達にもっとも必要不可欠な要素なのです。

ですので、腹式呼吸を頑張ってやろうとする必要はなく、あくまで自然な呼吸のままで歌うコトが、より多くの「響き・共鳴」を作り、結果としてラクで気持ちよく歌うコトを可能にしてくれるのです!

腹筋に力を入れれば良い声が出ると思っていませんか?

さて、腹式呼吸への理解が深まった所で、次は腹筋についてです。

まずは、以下の質問に答えてみてください。

  • 腹筋に力を入れれば良い声や大きな声が出ると思っている。
  • 歌を歌うにはお腹で声を支えることが必要不可欠だと信じている。
  • 歌唱力アップのために日頃から腹筋を欠かさずに頑張っている。
  • 声を短く切る(スタッカート)ときは必ず腹筋を動かして切るようにしている。
  • 高音をキレイに出すには、1にも2にも腹筋が大切だと思っている。
  • 腹筋だけでなく肛門をキュッと閉めるように声を頑張って出している。

さて、どうでしたでしょうか?

実はこの質問全てに、ボクもかつては全力で「YES」と答えられる1人でした。

ですが、アメリカにて本場のボイトレと出会い「全てが間違いである」と知ってしまったんです!

腹筋に力を入れると喉に負担がかかって喉声になってしまいます。

ボクらの声は「声帯」という小さな粘膜から作られた対状の発生器官から作られています。

この「声帯」は非常に小さく大人の男性で1.5cm以下大人の女性で1cm以下の長さです。

そのため非常にデリケートなので、腹筋に力を入れると腹圧が強すぎるために、負担を避けるために咽頭を非常に高いポジションへと逃げるように移動させます。

この咽頭が高いポジションにあるコトを「声のブレーキ」がかかった状態と呼んでいます。

この状態に陥ってしまうと、非常に窮屈な咽頭の高さで声を絞りだすために喉声になってしまい、気持ちよく歌うコトを妨げてしまう要因になります。

つまり・・・

気持ちよくラクに歌うには腹筋はゆるめた方が良いのです!

本場アメリカのボイストレーニングでは腹筋をゆるめるコトを推奨しています。

渡米するまでボクは、歌う時は必ず腹筋に力を入れて歌うコトを徹底的に実践していました。

ですがアメリカのボイトレにて、腹式呼吸と同様に腹筋に力を入れるアプローチさえも時代遅れだと指摘されたのです。

ここでも日本とアメリカのボイストレーニングの違いを思い知ったワケですが、おかげでその違いを以下の表にまとめるコトができました(笑)

日本 アメリカ
腹筋 思いっきり力を入れる 思いっきりゆるめる
腹式呼吸 正しい腹式呼吸をやろうと頑張る 自然にできるので頑張らなくていい
アプローチ 60年代の時代遅れ 21世紀の新時代
起源 言葉の壁と海を渡って来た 現地で生まれて音楽の歴史と共に育った

もちろん最初は戸惑いましたが、腹筋をゆるめるアプローチや練習法を実践する中で、確実にラクに気持ちよく歌えるように変化していく実感が、不安を確信に変えて行ったのです。

そして今では

歌には腹筋をゆるめたほうが100%良いと信じています!

アナタのボイストレーナーや歌の先生は腹式呼吸や腹筋を重視していませんか?

これらの理由から、腹式呼吸や腹筋を重視しているボイストレーニングや歌のレッスンは、あまり効果がないコトが伝わったと思います。

さて、アナタのボイストレーナーや歌の先生はどんなレッスンを提供していますか?

ここまで読み進めてきて、提供されているレッスンの内容やアプローチに不安はありませんか?

もし不安があるのなら、以下の記事を参考にして自分にピッタリのオススメの先生を探してみるコトをオススメします。

ボイトレの選び方でオススメな方法!評判?効果?個人?スクール?教材?東京?大阪?

高音や高い声をラクに発声するコトと腹筋は全く関係ありません。

コレも迷信の如く多くの方に信じられているコトの1つです。

ですが実際には高音をラクに発声するために腹筋はほとんど必要ありません。

ボクがアメリカにて、本場のボイストレーナーの元で歌を学んでいた時も、高音と腹筋は関係がないコトを何度も繰り返し教え込まれていました。

むしろアメリカでは、腹筋に関しては力を入れるのではなく、リラックスさせてゆるめるコトを重視しています。

以下の記事に、高音について詳しく書いてあるので、是非とも参考にしてみてください。

高い声の正しい出し方とは?苦手でも簡単に無理なく安定した高音を歌うための練習法

そして、高音には腹筋が必要ないコトの根拠と理由は実はとってもシンプルなんです。

高い声や高音には腹筋が必要ないコトを「赤ちゃん」が証明してくれています

実は、「赤ちゃん」の頃に誰もが人生で最も高い音で毎日泣いています。

そんな高音のプロフェッショナルである「赤ちゃん」の腹筋ってどうなっていますか?

6つに割れてますか?腹筋がムキムキに鍛え上げられていますか?

きっと誰もがわかると思いますが、答えは全て「NO」なんです。

このように、高い音と腹筋は関係が全くないコトを「赤ちゃん」が全て証明してくれているんです。

赤ちゃんの頃は誰もがパーフェクトな声の出し方をしています。

実は、歌をラクに気持ちよく歌う秘密は赤ちゃんの声に隠されているんです。

ではココで一度、赤ちゃんの声の不思議についてまとめてみたいと思います。

  • 1日中大きな声で泣き続けて、それを毎日〜何年も続けるけど声がほとんど枯れない
  • 体のサイズがとても小さいのに大人顔負けのボリュームが出せる
  • とにかく良く響くし良く通る、まるで超音波のような高音がすごい
  • ずっと長時間激しく泣き続けても呼吸は一切乱れずに安定している

どうですか?赤ちゃんの声の特徴として思いつくモノをあげてみたんですが、どれも不思議なコトが多くってとっても神秘的ですよね!

実は、そんな赤ちゃんの声について学ぶコトで

ラクに気持ちよく歌う秘訣が分かるんです!

その理由については以下の通りです!

赤ちゃんは生まれた瞬間から完璧な腹式呼吸を誰からも習わずにやっています。

実は赤ちゃんって100%完璧な腹式呼吸をやっているんです。

しかも、誰からも習わずに。生まれてすぐの最初のひと声から完璧な腹式呼吸で吸って泣くんです!

だからこそ、長時間泣き続けても呼吸が乱れて不安定になったりしないのです。

大人 赤ちゃん
腹式呼吸 やろうとする 無意識で勝手にやる
習ったかどうか ボイトレや歌のレッスンで習う 誰からも習うコトなく生まれてくる
腹式呼吸の正しさ 不自然な腹式呼吸もどき 100%完璧で自然な腹式呼吸
呼吸の安定 呼吸が乱れて不安定になる 長時間泣き続けても安定を保てる

この表を見るとわかるように、誰もが赤ちゃんの頃に自然と完璧な腹式呼吸ができていたのです。

それが大人になって腹式呼吸を習ったりするコトで不必要な知識や呼吸法が身についてしまうのです。

そしてそれこそが・・・

自然な腹式呼吸を妨げてしまう原因なのです!

さて、もうそろそろ腹式呼吸をやろうと頑張るコトを手放してみませんか?

赤ちゃんの腹筋はとても柔らかいからこそ大人顔負けのボリュームが出ます。

そして赤ちゃんの腹筋の状態も、歌を歌う人にとっては非常に理想的なのです。

赤ちゃんの腹筋を触ったコトがある方はご存知だと思うのですが、実はとってもやわらかいんです。

通常は、楽器のサイズが大きくなるとボリュームが増えるのですが、人の声は大人よりも体の小さい赤ちゃんの方がボリュームが大きいのが事実です。

その理由を以下に並べてまとめてみました。

  • 無駄な腹筋がほとんどないので自然に声を出せる
  • 全身がリラックスしているので無駄な力が入らずに声が身体に良く響く
  • 大人に危険を察知させるために、聞こえやすい周波数の辺りの声が出せる

これらの理由から赤ちゃんは、体がとても小さいけれど大人顔負けのボリュームを出すコトができるのです。

つまり、赤ちゃんの存在がボクらに「腹筋と良い声とは関係ない」といつも伝えてくれているのです。

そしてボクら大人も赤ちゃんの頃は腹筋をゆるめてラクに気持ち良く声を出せていたんです。

赤ちゃんの頃の声の出し方に戻るために不必要なモノを引き算しよう!

このように腹式呼吸も腹筋の状態も、実は赤ちゃんの頃に誰もがパーフェクトだったんです。

ですが、大人になるとなぜか「今の状態ではダメ」と思い込んだり教えられたりします。

その結果、正しい腹式呼吸や腹筋に力を入れるコトを身につけようとして、逆に不必要なモノを沢山身につけてしまうのです。

これらの不必要なモノを1つずつ引き算していくコトで、誰もが赤ちゃんの頃の声の出し方に戻ります。

そしてそのおかげで・・・

自由にラクに気持ちよく歌うコトが可能になるのです!

まとめ

いかがだったでしょうか?

「歌=腹式呼吸・腹筋」という強いイメージがありますが、ボクは本場アメリカにてボイストレーニングを経験して「腹式呼吸はやろうとしなくて良い」「腹筋はゆるめる」が正解だと知りました。

また、本来ボクらは赤ちゃんの頃に100%完璧な腹式呼吸を出来ていたし、腹筋がなくっても大きな声を自由にラクで気持ち良く出せていたコトも衝撃的な事実でした。

ここで紹介した理論や経験を通して、ボクは腹式呼吸や腹筋にとらわれるコトなく自由にラクで気持ち良く歌うコト」を心に決めてそのアプローチを伝えています。

もし今歌うコトが苦しいのであれば、これらの基本から見直してみても良いかもしれません。

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また、アメリカ・ボストンのバークリー音楽院で勉強し首席で卒業するコトができました。

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ライター紹介 ライター一覧

小杉圭佑(けー先生)

小杉圭佑(けー先生)

バークリー音楽院を首席で卒業。アメリカ式のボイストレーニングに心理学のアプローチを混ぜ合わせた「ボーカルコーチング」のワークショップやセッションを日本全国で開催。自身のライブ活動も精力的に行なっている。

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