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低音の音域を広げる練習方法とは?安定した低音で歌うコツと上達するトレーニング法

低音 音域について   6,605 Views

目次

低い声で安定して歌うための練習方法を探していませんか?

この記事を読んだ方はきっとい声を安定して出す方法を探してこのページにたどり着いたんだと思います。

そして低音を安定して歌うためには頑張って出すコトが大切だと信じているかもしれません。

ボクもかつてはそう信じて低音の練習をしていましたが、アメリカにて本場のボイストレーナーのレッスンを初めて受けてからその考えは180度変わってしまいました。

それからはずっと

低い声は無理せずにリラックスすると安定して歌えると確信を持っています。

喉が痛い・声が枯れる・割れる・かすれる・咳き込む・ガラガラ声・は全て赤信号

低い声を練習すると、多くの場合に以下のような声や喉への違和感や痛みを感じてしまいます。

  • 歌うと喉が痛くなってしまう
  • 声がすぐ枯れて声が出なくなってしまう
  • 声が割れたりかすれてしまいハスキーになる
  • 歌の途中や歌った後で咳き込んでしまう
  • 低い声はいつでもガラガラ声になる

実はこのいずれもが赤信号で、喉が危険シグナルと警告を鳴らしている状態なのです。

さらにもっと厳密に言うと、声帯という声の発声器官から出血しています!

ですので、このいずれかの症状に陥っている場合は、

根本的な低い音の出し方を変えていく必要があります。

さて、そう思って歌い方を変える時に、ついついやりがちなのが腹式呼吸や腹筋への意識です。

ですが実は、これが全ての間違いへの入り口なのです。

実は腹式呼吸や横隔膜への意識や腹筋に力を入れるコトは逆効果なのです!

日本のボイストレーニングや歌のレッスンでは、低音を出すためには腹式呼吸を意識することが大切だと広く伝えられています。

さらに横隔膜を意識して声を支えたり、腹筋に力を入れて高い声を出すコトがあたかも正しいかのように多くのボイストレーナーや歌の先生によって指導されています。

ですが、音楽の本場アメリカのボイストレーニングを受けたことで、これらが全て時代遅れのアプローチであるというコトを、ボクは身を以て体験しました。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください!

腹式呼吸や腹筋は歌唱力に関係ない! カンタンに歌が上手くなる3つのコツ!

そして実は、これらの腹式呼吸や腹筋への意識こそが

声や喉への違和感や痛みを作り上げ低い声の安定を妨げているのです!

先に取り上げた歌った時の喉の不快感は、実は全て腹式呼吸や腹筋への意識が原因なのです。

なのでそれらの不必要な力をまず外していくコトが大切です。

トレーニングでテクニックを身につけるより不必要な力を外して行くことが大切!

これまでに1000人以上の声とボーカルコーチングを通して向き合って来ました。

そして、ほとんどの低い声が安定して出せない原因が「不必要な力が入っているコト」だったのです。

先に述べた通り、腹式呼吸や腹筋への意識はもちろん、口を大きく開けたり、上顎を高いポジションにあげたりetc…

多くの人が迷信のような低い声の出し方やテクニックを習って、それをとにかく頑張って信じて実践しています。

ですが、それが逆に不必要な状態になって、低い声を安定して出すことを妨げているのです。

ボクは本場アメリカのボイストレーニングを受けた時にこの事実を突き付けられました。

もちろん最初は受け入れられませんでしたが、それを信じて不必要な力を外していくコトで

驚くほどラクに気持ちよく歌えるように変わったのです!

ですので是非とも不必要な力を外して歌う練習を実践してみてください。

低音の音域を広げて安定して歌うために必要な3つのポイント

まず最初に、以下の項目をチェックしてみてください。

  • とにかく音域を広げて誰よりも低い声を出すコトにこだわっている
  • 歌の先生やボイストレーナーに「もっと低い声の音域を伸ばすように」と言われている
  • 自分以外の誰かが出す低い声をとにかく出せるようになりたい
  • 低い声が安定して出ないと歌い手として失格だと思っている
  • 低い声が安定して出ないまんまでライブで歌ってはダメだと思っている

いかがですか?この中で何個当てはまる内容がありますか?

もしアナタが1つでも当てはまるなら、低い音に関して要注意かもしれません(笑)

さて、気を取り直して〜w

低音の音域を広げて安定して歌うために大切な3つのポイントをご紹介しましょう。

1. 持って生まれた限界を超えて低音の音域を伸ばすコトは不可能です

低音に関しての知識として「どこまでも音域が伸びる」と信じている方は多いです。

ですが事実はコレの真逆で、低音に関しては音域を伸ばせる限界があります。

その限界というのは一人一人異なり、それぞれの人が持って生まれた低音の限界があるのです。

そしてその限界は、持って生まれた「声帯の長さ」ですでに決まってきてしまいます。

実は声帯が長い方が低い声がでるので、声帯が短めの方は低音をあまり伸ばせないのです。

ですので、どんなに努力しても頑張っても

持って生まれた限界を超えて音域を伸ばすコトは絶対に不可能です。

2. 低い声さえ出れば歌が上手くなったり良い声になるワケではないです

低い声に関して人は「渋い」とか「声量がある」と感じる場合が多いみたいです。

それらはもちろん、歌い手としてリスナーに感じて欲しいコトではあります。

ですが勘違いしないで欲しいのが、低い声さえ出れば歌が上手くなったり良い声になるワケではないというコトです。

歌の上手さや声の良さは、低い声1点の評価に集中するワケではなく、全体的な声の良さや歌唱力によってリスナーに感じてもらえるモノです。

ですので、低い声の音域だけを広げても意味は全くありません。

それに使う時間やエネルギーを、もっと歌全体に向けて使って行くコトで、より効果的な歌の練習ができます。

3. 人それぞれ低い音を出すときに使う喉の筋肉の使い方が異なります

コレはボク自身も知ったときは、めちゃくちゃびっくりしました。

実は人それぞれ、声を出す筋肉の使い方が違うんです。

しかも使い方だけではなくって、筋肉の数やその組み合わせさえも異なるのです。

ですので、他の誰かから低い声の安定した出し方を習っても、それが自分には効果的ではないのです。

つまり・・・

自分で自分の低い声の安定した出し方を見つけ出す以外に方法はないのです!

ボクは日頃から、それを見つけ出すお手伝いをボーカルコーチングを通して実践しています。

万人に共通!低い声を安定して歌うためのトレーニングとコツ

さて、先にもお伝えしましたが、声を出す筋肉の使い方は人それぞれ異なります。

ですが、1000人以上の声と向き合ってきたおかげで万人に共通する効果的なコツやテクニックも存在するコトが分かりました。

以下にその解説をしていきます。

とにかく徹底的に無駄な力を抜いてリラックスするコトで低音の響きが増えます

低音というのは、身体でいうと胸や肺の部分に響くようにデザインされています。

ですので、低音の音域を広げて安定させて歌うには、この胸や肺の部分をとにかく響かせる必要があります。

この肺は空洞になっていて、胸や背中の筋肉が肺全体を包み込むような構造になっています。

実はこれらの筋肉に無駄な力が入ってしまうと、胸や肺の部分が響かないので安定した低音で歌うコトができないのです。

ですので、低音の響きを増やして音域を広げるためには、まず徹底的に無駄な力を抜いてリラックスするコトが何よりも大切なのです。

「地声」=「チェストボイス」がより響くコトで低音が安定し声量も増えます

低い声を安定させたり音域を広げるためには「地声」を響かせるコトが何よりも大切です。

そして、ボイトレの専門用語ではこの「地声」を「チェストボイス」と呼んでいます。

この「チェストボイス」は日本語で「胸声」と書き、胸や肺の部分の声の響きを指します。

先にも書いたように、胸や肺の部分がリラックスして響きが増えるコトで自然と低音の音域が増えて安定して歌えるのは「地声=チェストボイス」の方程式があるからです。

この「地声=チェストボイス」がより響くと、低音が安定するだけでなく声量も増えるので一石二鳥なんです。

なぜならこの「地声=チェストボイス」の響きが、声のボリュームや声量と深く関係があるからです。

口の形を大きく開けない方が低い声は安定して歌えます!

アメリカでの初めてのボイストレーニングの時の話です。

レッスンで歌を歌っている最中に・・・

「DON’T OPEN YOUR MOUTH TOO MUCH」

口を大きく開けすぎないでね!

って、いきなり先生に叫ばれてしまったんです(笑)

しかも1度だけでなく、何度も何度も繰り返して言われました。

最初は驚きましたが、信じて実践してみると

口を大きく開けない方が低い声が安定して歌えるコトが体感できたのです!

低い声の安定や音域に効果的だと勘違いしやすいコトとは?

ボイストレーナーや歌の先生のレッスンを受ければ、低い声を安定させて音域を伸ばすアプローチが得られます。

またインターネットで検索すると、実に多くの情報が得られるとっても便利な時代になりました。

ですが、それらの情報で得られるコトの中には、実に多くの方が効果的だと思っているのに効果がなかったりむしろマイナスな効果を与えるコトが多いのも事実です。

以下にそれらの効果的だと勘違いしやすいアプローチについてまとめて行きます。

地声を張り上げるコト・大きな声を出すコト・息の量を増やすコトは必要ないです

ボクはこれまでに1000人以上の方の声と向き合ってきました。

その中で、低い声を出すためのコツとして多くの方が勘違いをしているのは以下の通りです。

  • 地声を張り上げれば低い声が安定して歌える
  • とにかく大きな声とボリュームを出せば低い声が安定して歌える
  • 息の量をとにかく増やせば低い声が安定して歌える

地声を張り上げて低い声を出そうとすると、かなりの確率で声が割れてガラガラ声になります。

これは声帯に送られる息の圧力が強すぎて、声帯を閉じる力の限界を超えてしまい、声帯が上手く閉じれないコトが原因です。

つまり低い声でガラガラ声を防ぐには、声帯が上手く閉じられる適度な息の量と圧力が大切というコトになります。

それらと全く真逆のアプローチが低音を安定させて音域を広げてくれる

  • 頑張って地声を張り上げるコト
  • とにかく大きなボリュームを出すコト
  • ひたすら息の量を増やすコト

先にも書いた通り、これら3つの方法は単純に声が割れてガラガラ声になってしまい逆効果なんです!

ですので、低い声をラクに気持ちよく出すには、これらの真逆の

1, 地声を張り上げない 2, ボリュームを出しすぎない 3, 息を吐きすぎない

これら3つのアプローチを練習にじっくりと落とし込んで行く必要があります。

ミックスボイスやエッジボイス、鼻腔共鳴などの言葉に騙されないでください

低い声の出し方をネットで調べると「ミックスボイス」「エッジボイス」「鼻腔共鳴」などのキーワードが出てくるコトが多いです。

そして、あたかもそれらのテクニックができないと低い声が出ないような表現で書かれている場合が多かったりします。

実はこれらは全て、誰かが何かのテクニックに名前を付けただけのモノで、それ以上でも以下でもないです。

では何のためにこうやって名前をつけるのか

答えは簡単で、こうやって名前をつけるコトで、それができない人を生み出すコトができます。

できない人は当然のごとく悩むので、出来るようになるためにお金を払ってレッスンに行きます。

それこそが・・・

これらの言葉を作り上げた人々のそもそもの目的なのです!

ですので、できなくっても低い声が出ないなんてコトはないので安心してください。

低音だけでなく中音や高音も充実させるコトで音域は広がる

低い声の音域を広げようとトレーニングを行う場合に、低音ばかりを重点的に練習する方が多いです。

ですが音域というモノは、低音だけでなく中音や高音も充実させるコトで広がっていくのです。

ですので、低い声だけを重点的に練習するコトは効果的ではありません。

以下に音域を広げるための具体的なアプローチと注意点を書いて行きます。

まず身体をゆるめてチェストボイスの響きを充実させるコトが先決です

先にも書きましたが、低い声の音域を広げるためには身体の無駄な力を抜いてリラックスさせるコトが大切です。

それさえできれば自然とチェストボイスがより豊かに響いて行くので、結果として本来持って生まれた低音の限界まで自然と音域が広がって行きます。

大きい声を出したくなったり、腹筋&背筋で腹式呼吸を頑張りたくなったりしますが、そこはどうぞ我慢して身体をリラックスさせるコトに集中しましょう。

そして、チェストボイスが響いて低音がある程度豊かになったら次は中音域を安定させましょう。

中音域も低音と同様に無駄な力を抜いてリラックスして声を出しましょう

低音域の次は中音域の響きを豊かにして行くステップに移ります。

中音域は喋る時に使う音程を中心としているので、本来ならば無駄な力が必要なくとも自由に歌える音域です。

ですので、中音域が出しにくい場合も身体に無駄な力が入っていて自然な発声を妨げている場合がほとんどです。

中音域でも低い声と同様に、身体に入っている無駄な力をまず抜いてリラックスして歌うコトが最も重要になります。

さて、低音域→中音域と自然に響くようになったら、最後は高音域へと移ります。

高音の音域を伸ばすのは最後のステップなので焦らずじっくり行きましょう

高音域の音域を伸ばすトレーニングは、低音と中音が充実してから行うコトがオススメです。

なぜなら、低い声や中音域に問題やトラブルがあると何をやっても高音がキレイに出せないからです。

これは逆を返すと、高音が出せない原因のほとんどは低い声や中音域にあるというコトです。

ですので、じっくり焦らず1つ1つの音域を緩めて響かせることが大切なのです。

以下の記事に高い声について詳しく書いてあるので是非とも参考にしてください。

高い声の正しい出し方とは?苦手でも簡単に無理なく安定した高音を歌うための練習法

その他にも音域を効果的に広げるためには知っておくと良いことがあります

低音・中音域・高音とそれぞれの音域によって音域を広げるためのトレーニング法やアプローチは少しずつ異なってきます。

ですが同時に、全ての音域に共通するためのトレーニングや注意点もあるのも事実です。

ですので、それらをしっかりと理解して把握しておくことで、より効果的に音域を広げることができます。

以下の記事に音域を広げるコトについて詳しく書いてあるので参考にしてください。

音域を広げる効果的なトレーニングとは?オススメの方法と高音&低音の違いのまとめ

低い声を出すコトよりも大切なコトが沢山あります!

これまでこの記事では、低い声についてのアプローチや理論をお伝えしてきました。

やはり、低い音を気持ちよくラクに歌うコトは、渋い声を目指す人であれば誰もが願うコトの1つです!

ですが、よーく考えてみて欲しいのですが、低い声さえ出れば素晴らしい歌が歌えるワケではありませんよね?

気持ちよくラクに歌うためには

低い声を安定して出すコトよりも大切なコトが沢山あるのです!

歌声には生まれ持った才能や素質があって、それを変えるコトはできません。

先にもお伝えしましたが、他の誰かがラクに出る低い声を、アナタがどんなに練習してもラクに出せるようになるとは限らないのです。

なぜなら、歌声には生まれ持った才能や素質があるからです。

最初から低くて渋い声を何の努力もなくラクに出せる歌声の人もいれば、どんなに頑張ってトレーニングしても、出せるようにならない歌声の人もいます。

これはどちらが素晴らしいとかダメだとかのお話ではなく、単純にその人が生まれ持った才能や素質の違いがあるだけです。

そして、歌の良し悪しや上手い下手は何も、低い声が安定して出せるかどうかだけで判断されるワケではありません。

低い声が苦手でも、中音域や高音に美しさや魅力がある歌手の方も活躍しています

ボクの知っている限りでも、低い声で歌うのが苦手な歌手はこの世界中に沢山います。

そういう歌手の方々は、単純に低い声が苦手ではあるのですが、それ以外の声の要素の美しさや魅力があるので、歌手として広く活躍できるのです。

つまり彼らの存在が「渋い低音が出なくても歌をやっていくコトが出来る」というコトを証明してくれています。

声の音域には以下の3つがあります。

  • 高音域(声の高いところの領域)
  • 中音域(声の真ん中の領域)
  • 低音域(声の低いところの領域)

高音域が魅力的な方もいれば、中音域が美しい方もいます。

男性に多いのですが、低音域こそが魅力的な方も沢山この世界にはいます。

つまりどの音域でもオッケーなので

自分の声が魅力的で美しく聞こえる音域を伸ばせば良いのです!

たとえ低くて渋い声がでなくても、アナタの歌声はこの世で1つの楽器です!

この記事でご紹介したアプローチを用いるコトで、あなたという楽器の音域の中での低い音をラクに気持ちよく歌うコトはできます。

ですが、生まれ持った楽器の特性として、低い声が苦手な方が存在するコトもまた真実です。

沢山のトレーニングを積んでも、その結果思ったように低い声が出ない場合ももちろんあると思います。

もしそんな結果に陥っても、落ち込まなくって大丈夫です!

なぜなら、たとえ低くて渋い声が出なくても

アナタの歌声はこの世で1つの素敵な楽器なのです!

だから安心して、末長くこの楽器と付き合って行きましょう!

まとめ

低い声を安定して歌うコトは、歌を愛する人にとって永遠のテーマかもしれません。

そのための様々なトレーニングや理論もこの世界にあふれているので、いろんな手法を試してみて効果的だったモノをこの記事に集約してみました。

また、1000人以上の声と向き合ってきた経験から、陥りやすい間違いや迷信レベルで信じ込みやすいコトについても記載してみました。

この記事を読むコトで、沢山の歌を愛する方々が、低い声を安定させてラクに気持ちよく歌えるようになればとっても嬉しいです。

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音楽の本場アメリカにて7年間ずっと本格的な音楽やボイストレーニングの経験を積んできました。

また、アメリカ・ボストンのバークリー音楽院で勉強し首席で卒業するコトができました。

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ライター紹介 ライター一覧

小杉圭佑(けー先生)

小杉圭佑(けー先生)

バークリー音楽院を首席で卒業。アメリカ式のボイストレーニングに心理学のアプローチを混ぜ合わせた「ボーカルコーチング」のワークショップやセッションを日本全国で開催。自身のライブ活動も精力的に行なっている。

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