自宅でボイトレ!簡単で効果的な練習方法とは?高音・低音・声量に効くやり方のまとめ

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自宅でのボイストレーニングの練習方法を探していませんか?
ボイトレや歌のレッスンを習ってみたいけど、その前に自宅で練習をやってみようと思う方はとっても多いです。
ボクはこれまでに1000人以上の声や歌とボーカルコーチングのセッションを通して向き合って来ましたが、自宅での方法について良く質問されています。
きっとアナタも、そう思ってネットで検索してこの記事にたどり着いたハズです。
そんなアナタのために、この記事では自宅でのボイトレの効果的な方法をまとめてみました。
さて、詳しい内容に行く前にまず知っておいて欲しいコトがいくつかあります。
練習場所をしっかりと選んで自宅でのボイトレをやりましょう
自宅で練習する場合は、以下のポイントに注意して行いましょう
- 十分なボリュームを遠慮せずに出せる場所を選ぶ
- 隣人や近所の迷惑にならないように気をつける
- 早朝や夜などの時間帯を避けて練習する
ボリュームを遠慮せずに思いっきり歌える場所で練習をしないと、ボイトレの効果はなかなか得られません。
ですので、自宅で練習する場合は隣人や近所の迷惑にならないように、早朝や夜の時間帯を避けて練習をするコトをオススメします。
ですが、その辺を気をつけたとしても、隣人や住人とのトラブルに苛まれるケースもあります。
賃貸の場合、楽器演奏が可能な物件や防音の賃貸でなければ歌の練習はできません
もしもアナタの自宅が賃貸の場合、楽器演奏が可能な物件や防音の賃貸であれば何の問題もなく歌の練習ができます。
ですが、音大生やミュージシャン以外の人でそのような契約の賃貸に住んでいるコトは極めて稀です。
ですので、アナタがもし賃貸に住んでいる場合は、賃貸契約書やマンションの規約を良く読んで楽器演奏が可能かどうかを調べる必要があります。
調べずに歌っていると、隣人とのトラブルだけでなく、契約違反によって自宅を追い出されるケースもあるので要注意です。
では、通常の賃貸に住んでいる場合はどのように歌を練習すればよいのでしょうか。
カラオケに行って思う存分歌の練習やボイトレをするのが一番です
最近のカラオケは、コーヒー1杯ぐらいの値段で2時間〜フリータイムで入れるお店が沢山あります。
そして、カラオケボックスであれば、どんなに大きなボリュームで歌っても苦情やクレームを入れられるコトはありません。
ですので、自宅が賃貸で歌が練習できない場合は、定期的にカラオケに通って歌の練習やボイストレーニングを行うと良いです。
カラオケにはマイクもありますし、好きな曲を機械が好きなキーで伴奏を流してくれるので、自分で歌の練習をするために必要な全てが揃います。
自宅ではないけれど、カラオケを利用して練習の環境を整えることで、ボイトレや歌の練習の効果も上がり一石二鳥です。
さて、練習場所が整ったら次は実際のボイストレーニングについての解説です。
腹式呼吸の意識や腹筋に力を入れるコトは効果的ではありません
ボクがこれまでに1000人以上のボーカルコーチングを行なってきた中で、実に多くの方がある勘違いをしているコトに気づきました。
それは、腹式呼吸への意識を強くしたり腹筋に力を入れるコトを頑張れば良い声が出ると信じているコトです。
実はボクが初めて本場アメリカのボイストレーニングを受けた時に、ある衝撃的なコトが起こりました。
本場アメリカのボイトレでは腹式呼吸や腹筋を重視するコトはありません
渡米する前までは、日本で沢山のボイストレーニングや歌のレッスンを受けていたので、当時のボクは腹筋や腹式呼吸を重視したスタイルでした。
そんなボクが、アメリカに渡米して最初の歌のレッスンを受けた時のコトです。
ニューヨークで1番有名だったその先生が、ボクの歌を聴いて次の言葉を解き放ったのです。
「その歌い方は時代遅れなので今すぐ変えましょう」
腹式呼吸や腹筋への意識を手放してみると逆にラクに気持ちよく歌えます
その言葉があまりにも衝撃的だったので、受け入れるのに長い時間がかかりました。
ですが次第にその言葉を信じて、腹式呼吸や腹筋への意識を手放して練習してみたのです。
すると、今までには得られなかった歌う時の心地よさや気持ち良さを感じられるように変わったのです。
そして今では、腹式呼吸や腹筋の意識がなくとも気持ちよくラクに自由に歌えるようになりました。
腹式呼吸と腹筋については、以下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてください。
自宅での練習でも腹式呼吸の意識を手放して腹筋はゆるめて歌うコトが大切です
自宅でボイトレや歌の練習をスタートした方に多いのは以下の3つです。
- 腹式呼吸の練習をとにかく頑張る
- 腹筋に力を入れて声を出す練習をひたすらやる
- 腹筋運動を頑張って腹筋をつけようとする
ネットで調べると山ほどそのような練習方法があがってくるので、初心者の方はその練習に時間を費やしがちになってしまいます。
ですが、本場アメリカでは腹式呼吸や腹筋を重視していないというコトをボクは身を以て体験して来たのです。
ですので、以上の3つに当てはまっている方は今すぐそれを手放した方が良いです。
腹式呼吸や腹筋の代わりに実践すると効果的な練習を以下に引き続き解説していきます。
高音を効果的に自宅で練習する簡単な方法やコツのまとめ
自宅でボイトレをやる方であれば、きっと誰もが1度は高い声に憧れたコトがあるでしょう。
そんなアナタのために、自宅で高い声を効果的に練習する方法やコツをお伝えします。
これを知っているのと知らないのとでは、自宅での練習の結果や効果が大きく変わってきます。
ですので、よく読んで日々の練習に活かすように工夫してみてください。
頑張って高音を出すのではなく、力を抜いてリラックスした方が効果的です
高い音を出すために必要なコトだと勘違いしやすいコトは以下3つです。
- とにかく頑張って声を出すコトが大切
- 腹式呼吸も腹筋もとにかく意識をするように努力する
- 口を大きく開けて目を見開いて肛門を締めて声を出す
これらは、日本のボイストレーナーや歌の先生の多くがいまだに効果的だと信じている迷信です。
なぜ迷信なのかというと、本場アメリカのボイトレではこれと真逆のアプローチを使っているからです。
本場アメリカのボイストレーニングは、頑張るコトより力を抜くコトを重視する
ボクが音楽の本場アメリカで習得したコトは、先にリストアップしたような頑張って歌うコトではありませんでした。
むしろそれとは全く逆で、力を抜いて徹底的にリラックスして歌うコトを、7年間のアメリカでの経験を通してボクは心と身体に染み込ませたのです。
そして、力が抜けてリラックスして歌えるようになると
高い音が苦手だったボクでも自然とラクに高音が歌えるようになったのです。
ですので、高音をラクに歌うためには頑張るコトをまず手放すのが近道です。
自分にとっての適切な高音を知って無理のないキーで歌うコトが大切です
もしもアナタが以下の3つのコトを信じているなら要注意です。
- 高くて苦しくても原曲キーで歌うコトが素晴らしい
- 高い音が出るコトが歌を歌う上でもっとも大切だ
- キーを下げて歌うなんてありえないしダサい
歌の練習を始めると、これらの3つのコトをついつい信じてしまいがちです。
ですが、どの1つを取っても大きな間違いなので、これらに騙されてはいけません。
なぜなら、人にはそれぞれ自分に適切な高音やキーというモノが存在しているからです。
その辺のコトも含めた高い声の出し方について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
高い声を自宅で効率よく練習するには力を抜いて正しいやり方で行いましょう
とにかく頑張って高い声を出そうとしたり、腹筋や腹式呼吸の意識を努力したり、間違ったやり方で自宅で高音を練習しても効果はでません。
それだけでなく、喉を痛めてしまって声のトラブルを発生させる原因となる場合もあります。
ですので、先にご紹介したリンク先の記事をまずよく読むコトをオススメします。
高い声の正しいやり方さえしっかり身につけば
誰もが自宅で効果的に練習するコトが可能になります。
低音を効果的に響かせるための自宅での練習のやり方と大切なコト
自宅でボイトレをやる場合、高音の次に人々が求めるのが低音です。
低くて重圧のある安定した低音に、歌が好きな方ならきっと誰もが1度は憧れたコトがあるでしょう。
ですが、高音よりも練習やボイストレーニングを施すためには注意が必要なのが低音です。
以下のその注意点と理由を解説していきます。
高音は音域を伸ばしやすいですが、低音は持って生まれた音域以上は伸びません
人の声の高さは、持って生まれてきた声帯の長さで決まり、声帯が短い方が声が高く長い方が声が低くなります。
高音に関しては、トレーニング次第で声帯の閉じ方をコントロールできるようになるため、音域を比較的伸ばしやすいのが特徴です。
ですが、低音に関しては生まれ持った低さの限界が人それぞれ決まっているので、それを超えて音域を伸ばすコトは不可能なのです。
音域については、以下の記事にさらに詳しく解説してあるので参考にしてください。
自宅での歌の練習やボイトレは、生まれ持った低さの限界を超えて無理をしやすい
自宅で自分一人で歌の練習やボイストレーニングをする場合、自分の声を客観的に聞いてもらうコトができません。
ですので、そのような場合は自分が無理をしているコトに気がつきにいです。
自分が無理をしていても気がつきにくいコトが原因で、生まれ持った低さの限界を超えて無理をしてしまいやすいのです。
低い音を無理している場合は「喉の痛み」や「音が割れる症状」などのシグナルとして出てきます。
このような症状が表れたら歌の練習をしばらく休止して、それ以上無理をしないように練習のアプローチを変えるコトをオススメします。
生まれ持った限界まで低音を広げるには、身体の力を抜いてリラックスが大切
無理がない範囲で生まれ持った限界まで低音を広げるためには、身体の力を抜いてリラックスする必要があります。
なぜなら人は日常生活を繰り返す中で、どうしても身体に無駄な力やテンションが加わってしまいがちです。
そして実は、そういった不必要な力が生まれ持った低音の限界まで自由でラクに歌うコトを妨げてしまうのです。
ですので、低音を自宅で練習する場合は1にも2にもリラックスを心がけて、頑張って出そうとする気持ちを手放してあげると良いです。
声量やボリュームを増やすための自宅での簡単な練習方法とは?
高音や低音などの音域の次に、誰もが憧れるのは声量やボリュームのしっかりした声です。
ですが、声量やボリュームに関しても、以下のような間違った情報や知識が人々に浸透しています。
- 腹式呼吸の意識を頑張って沢山の息を吐けば声量は増える
- 腹筋にとにかく力を入れてお腹で支えればボリュームは増える
- 怒鳴るように大きな声を出すと声量が増える
これらは全て迷信のようなもので、本場アメリカのボイトレでもこれらとは真逆のコトを何度も繰り返し教わってきました。
そこで、以下に声量やボリュームについて自分で練習する方法をまとめていきます。
声量やボリュームを増やすコトと腹式呼吸や腹筋を頑張るコトは関係ありません
高い声を出すコトと同じく、声量やボリュームを増やすコトと腹式呼吸や腹筋を頑張るコトは全く関係ありません。
これも日本のボイストレーナーや歌の先生で盲信している方が多いのが現実です。
ですが、アメリカで本場のボイトレを受けた時に、これらについても全く逆のアプローチを用いていたコトがとっても印象的だったのです。
つまり腹式呼吸や腹筋への意識を手放せば手放すほど、ラクで自由に声量やボリュームをコントロールできるように変化して行くのです。
大きな声を出そうとするより、声をもっと響かせるコトに意識を置く
「声量を増やすコト=大きな声を出すコト」と勘違いしている人はとっても多いです。
ですが実際には「声量を増やすコト=声をもっと響かせるコト」の方が正しい表現なのです。
つまり、声の響きが増えるからこそ、自然と声量も増えてボリュームが大きくなるというコトなのです。
そして、声の響きを増やすためには、身体の無駄な力をできるだけ抜いてリラックスするコトが大切です。
そのために必要なコトについて以下に解説していきます。
ブレスで沢山の息を吸うコトよりも、少ない息で効率よく声を出すコトが大切
ブレスで沢山の息を吸おうと頑張ってしまうと、誰でも身体の無駄な力が一気に入ってしまいます。
全身が無駄な力で力むと声の響きが減ってしまうので、息継ぎで沢山の息を吸おうとする意識は手放した方が効果的です。
その代わりに必要なのは、少ない息で効率よく声を出していくコトです。
沢山の息を吸わなくても、普段の呼吸通りの少ない息をできるだけ声に変換していくコトで、無理せずラクに声の響きを増やすコトができます。
そしてその結果として、頑張らずにラクに声量を増やすコトができるのです。
まとめ
いかがでしたか?
この記事の内容をよく読んでマイペースに実践をするコトで、自宅で効果的なボイトレができます。
ただし、無理は禁物ですので、頑張り屋さんや真面目な方は練習のやりすぎに注意してください。
もしも声や喉に不調が出たらすぐに休むようにして、時間が経っても回復しない場合は耳鼻咽喉科で診療を受けましょう。
そして、頑張って練習するコトよりも、気持ちよくラクに歌うコトが最も大切だというコトを忘れずに練習してください。